ある人種について

結論がまずあって、そのための理屈はあとから考える、という種類の人たちがいる。
正しい結論の探求ではなく「自説をゆるがせにしない」ことが目的で、そのための嘘をつくことにためらいがない。
堂々と公言できないやましい部分が彼らの主張の本当の目的の中にあるからという場合もあるし、誤りを認め撤回するのが苦手な頑迷な性格のせい、という場合もある。
いずれにしてもそういう連中との正面からの議論は、ひねり出された後づけの理屈の応酬に終わり、実りのない場合が多い。

かつて住んだある土地で、そういう連中との議論を数えきれないくらい経験した。
だから、ちょっと議論するとそういう人種はすぐにそれとわかるようになった気がする。
話が二転三転するのは朝飯前。
饒舌によって煙にまく。
論点をそらす。
論理の破綻を相手の頭の悪いせいにする。
難しい用語を連発してひるませる。
美辞麗句で自分を粉飾美化する。
とぼける。
次の嘘を常に考えている。
立場が逆になると逆のことをいう。
遠回しの恐喝。

あれ、何の話だっけ?自民党?