版画家太田二郎さんと、清春旅と空想の美術館の清水館長さんとの対談、「ハロウィンのかぼちゃ、冬至のかぼちゃ」を聞きに行きました。
八ヶ岳周辺の郷土史を研究している「21世紀の柳田國男」太田さんと、社会人類学専攻で世界各国を旅してきた清水さんの対談。八ヶ岳の民間伝承とヨーロッパの風習・伝説との対決といった構図で、奥の深いお話が次々と飛び出します。ほんとうに面白かったです。
お話を聞きながら、なぜか昔読んだ小泉八雲の雪女の話が思い出され、頭から離れなくなりました。妖怪に出会った人間の立場から伝えられる普通の民話とはちがって、八雲の雪女は、人間を愛してしまった雪女の根源的な悲しみを描いた、美しくて切ない物語だったと記憶しています。
「化け物がないと思うのはかえってほんとうの